こんにちは 社員のしろさんです。
今月は「お月見」をテーマにお話させていただこうと思います。
常日頃、昔の人の生活の知恵は大切にしたいなと思っているのですが、その一つに「風情を楽しむ」ということがあります。昔の人は、毎月のようにイベント(お祭り)があり、うまくリフレッシュしていました。
皆さんは日常の変化を楽しんでいますか?日常の様々な問題(仕事や家庭のことなど)に囚われ、日常の変化を楽しむ余裕のない方も多いのではないでしょうか。
たまには一息ついて、非日常の空間(風情を楽しむ)に身を置いてみるのも良いものです。
例えば月の出を待ち飲食をするというのはどの国でも行われているのでしょうか。江戸時代から伝わる皆さんも馴染みのある「十五夜」という風習があります。それは、満月の夜に団子や収穫物を供えて豊作を感謝しながら満月を鑑賞する"月見"のことです。
今年の「十五夜」は、9/17(火)ですが、満月は18(水)に見えるみたいです。
風習ととらえると遠く感じてしまいますが、"月見"というイベント(お祭り)ととらえるとワクワクしてきませんか。
私が好きな漫画の一つに『であいもん』(角川書店)があります。その9巻に「夜半の秋(よはのあき)」の回があるのですが、概略を引用させていただきます。
『秋が深まってきた頃、父 平俉(へいご)から茶会用の創作菓子を任された 和(なごむ)。突然の、そして初めての大役に戸惑うが、和なりの答えを見つけるのであった。』
(『であいもん』9巻背表紙から引用)
『菓子の銘は「夜半の秋」 まだ暑い日が続いていますが 耳をすませば 秋はもう 訪れています。 日常の変化を感じるくらい心に余裕を持って過ごしていきましょう。』
(『であいもん』9巻P33 「和の菓子の銘」の説明から引用)
菓銘「夜半の秋」のように『日常の変化を感じるくらい心に余裕を持って過ごして』いけたらいいですね。
今月は"月見"で風情を楽しんでみませんか。私は夜風にあたり、虫の声に耳を澄ませ、身近に季節を感じたいと思います。
皆さまも素敵なお月見をお過ごしください。
その際はぜひ当店の月見団子をお供にしていただけたら幸いです。